2013年6月23日日曜日

一生モノ

バイクに乗り始めた頃、とりあえずブーツは必要だろうと何のこだわりも無く買った安いブーツ。
こだわりも無いからもちろん、気に入っているとかそんな感情も愛情も湧かない代物だった。
そんな訳で以前(その時のブログはこちら)思い切ってブーツをオーダーしたんだけど、
待つ事約4カ月、ついにアメリカからブーツが届いたとの連絡が入った。

オーダーしていたのはWescoのブーツ。
お店で採寸してもらい、使用するレザーの色や紐、金具などのパーツを細かく選び、
自分だけのオリジナルをオーダーしていたのだ。
製造はアメリカで行う為、3〜4カ月はかかると事前に言われてはいたものの、
ひたすら完成を楽しみに待っていたのだ。

Canon7D+EF24-70mmF2.8L+CanonDPP+Photoshop

レザーはBurlapというベージュとRedwoodという赤茶のコンビネーションをチョイス。
ハイトは10インチ。
ステッチはレザーのRedwoodに合わせてShoe Redという赤い糸。
金具はBrass。
ソール&ヒールはWesco定番の#100。
そしてTOE CAP(つま先)にはレザーを追加。

Canon7D+EF24-70mmF2.8L+CanonDPP+Photoshop

「ひゃー!かっこいい!」(笑)

自画自賛でなんだけど、オーダーする前に何通りものバリエーションを
Mac上で試しただけのことはある!と納得の出来栄えだ。

Canon7D+EF24-70mmF2.8L+CanonDPP+Photoshop

正直言ってかなりのお値段。
そりゃ気合い入れて考えるって訳です!
清水の舞台からなんちゃらって気持ちでオーダーする訳です!

けど、いわゆる「一生モノ」と言われるWescoのブーツ。
メンテナンスさえしっかりしていれば文字通り「一生」付き合っていけるのだ。

嬉し過ぎて箱で持ち帰らずに履いて帰宅しようと、
バイクに跨がり環八を走ってブーツの感触を確かめた。
嬉し過ぎたね、舞い上がってた。
「ピピーッ!」
響く笛。
「はーい、今のはアウト。お巡りさんの姿、見えなかったのー?」
車線変更禁止の場所で車線変更。
1点減点、罰金6千円。
さらに高いブーツになった…。

2013年6月17日月曜日

MTBメンテナンス&カスタム(フロントサスペンション編)

ついに最後の大物、フロントサスペンションだ!

おいらが使っているのは「Marzocchi 55 ATA 2008」といイタリアのサスペンションメーカーのもの。
ダイヤルを回す事でストローク量を120-160mmに変えることが可能、
金属のスプリングが入っていないエアサスなので軽量で、エア圧で細かい調整も出来るのだ。
が、昨年あたりからどうも調子が悪い。

iPhone5+Photoshop

写真の右インナーチューブに巻いてある黒いタイラップの位置でストロークが止まってしまうのだ。
最大160mm動くはずが90-100mm程度しか動かない。
ネットで調べてみると同じ症状の人が何人かいるようだが、
オーバーホールすると症状は消えると書いてある。

自転車歴はそこそこ長いけど、未だにサスペンションのオーバーホールはした経験がない。
けど外注するとそれなりのお値段は確実だ。
何人かの諭吉さんがひらひらと羽ばたいていく姿が脳裏をよぎる。

SNSでアドバイスを募った所、やはり自分でやってみるのがいいよって話に落ち着いたので、
作業工程をネットでとにかく調べまくり、必要な工具を揃え交換用のパーツも購入した。
サスペンションからエアーを抜いて作業にかかる。
しかしエアーを抜き切っているのにやはりフルボトムしない。
どうやらエアスプリング側ではなく、ダンパーサイドに問題があるようだ。

iPhone5+Photoshop

サスペンションを分解してみるとヘドロのようなドロドロした汚れたオイルが流れ出てきた。
調子が悪いのも納得の汚れ具合だ。
取り出したエア&ダンパーユニットも分解、洗浄、Oリングを交換して、
可動箇所にはたっぷりグリスアップ。
何かがつまってたのかな?と結局問題の真相はよく分からなかったものの、
分解前には動かなかったダンパーがしっかり最後まで動くようになった。

iPhone5+Photoshop

バラした時とは逆の順番で組立直し、サスペンションオイルを入れ直す。
メーカー推奨は7.5番のオイルのだけど、おいらは体重が軽いので
もう少しだけ柔らかめの10番をチョイス。
エアを注入して動作を確認してみると、
全く別物に生まれ変わったように滑らか動くじゃありませんか!

フレームに組み付けブレーキを装着し、ついでに前後のディレイラー(変速機)のワイヤー類も
バラして洗浄&グリスアップして組み直し。

iPhone5+Photoshop

出来たー!
試乗してみると「なんということでしょう!」
その感覚は全く別の自転車に乗り換えたかと勘違いしそうなレベルだ!
抵抗無くペダルが回り、軽やかにシフトが決まり、カチッとブレーキが効き、
滑らかにサスペンションが動く。

iPhone5+Photoshop

本来なら当たり前の動きにかなりの感動!(笑)

なんだかんだで数週間かかった今回のメンテナンスだけど、
こうやって自分で色々バラしてみると、自転車の構造が改めてよく分かって非常に楽しい。
特に今回はサスペンションを分解して、エアの働き、オイルの流れなどサスペンションの構造が
理解できたのはかなり大きい。

このMTBももう少しで10年落ちモデル。(早いなぁ…)
けどもうちょっと頑張って走ってもらわねばいかん。
そのためにも出来るだけ定期的にメンテナンスしていこうと心に決めたのであった。

2013年6月16日日曜日

MTBメンテナンス&カスタム(ディスクブレーキ編)

さて次はディスクブレーキだ。
MTBを始めてからディスクブレーキはヘイズしか使った事がなかったので、
今回は色々と評判の良いシマノを初めて使ってみる事にした。
購入したのはシマノの「SLX」というグレードの油圧ブレーキシステム。
まるでメルセデス・ベンツのようなネーミングもステキ(笑)
ディスクローター、レバー、キャリパーと別々に購入したので
自分でオイルラインを繋ぎオイルを充填しなくてはいけない。


iPhone5+Photoshop

ネットやマニュアルを読み込んで慎重に作業を進める。
外したヘイズと同じ長さにオイルラインをカットし、スモールパーツを取り付け、
レバーとキャリパーに繋ぐ。
MTBに仮組したところでブレーキオイルを入れる作業に移る。

iPhone5+Photoshop

ヘイズの時とはオイルを入れる手順も若干違うので
いつまでたってもブレーキレバーがスカスカな状態だったりと2度ほど失敗。
最終的にレバーはカチッとした操作感でエア噛みも無く無事にブレーキオイルも充填できた。
どうやらおいらのマニュアルの理解力不足が失敗の原因だったようだ(笑)
しかし、この手の作業は一度憶えてしまえば簡単、同じ作業でもう片方はあっという間に作業完了。
前後ともレバーの操作感は上々だ。

iPhone5+Photoshop

こちらが完成したブレーキレバー(フロント側)。


iPhone5+Photoshop

フロントディスクローター&キャリパー。
最近はパッドに冷却用のフィンまで付くという懲りよう。
おいらのようなダルダルホリデーライダーのブレーキ多用時の熱ダレを防いでくれそうだ。

iPhone5+Photoshop

リアも同じく冷却フィン付き。
前後共にディスクローター径は203mm。

なかなか見た目もグッドな感じ。
あー早く山に行って慣らしライドしたい!

さて次はフロントサスペンションに続く!

2013年6月15日土曜日

MTBメンテナンス&カスタム(チェーンデバイス編)

東京もやっと梅雨らしい天候になり、バイクも自転車もお預け状態。
どうせ外出せずに過ごすなら、ここはMTBのメンテナンスやカスタムを
じっくり出来る良いチャンスじゃないか!
ということで、おいらのMTB(2005 Cannondale Gemini 900)を引っ張り出し、
かなり久しぶり色々といじる事にした。

今回いじる場所は、動きの悪いフロントフォーク、前後ディスクブレーキ、
フロントチェーンリング周りだ。

iPhone5+Photoshop

まずは簡単なフロントチェーンリング周りから。
おいらのMTBは上りも下りも出来るように、フロントにチェーンリングが2枚ある仕様だ。
ところが山を下るダウンヒルではかなり激しい衝撃でチェーンが暴れるために、
チェーンがチェーンリングから外れる事があるのだ。

今回はそれを防ぐ為に「チェーンデバイス」を投入する事にした。
「チェーンデバイス」のローラーガイドによりチェーンにテンションをかけ、
流れを制御して外れないようにするという働きがあるのだ。
ちなみに今回購入したのは「BLACK SPIRE [ STINGER - E ] ISCG-OLD / BLACK」というパーツ。

いやー、あまりに久しぶりにいじろうと思うと色々忘れてるね。
工具も足りないし、パーツの規格も忘れてるし、
それにもましてとにかくやればやるほど、おいらの知識の無さに自分で驚くばかりだ。
以前は自転車はフレームで買ってパーツを買って自分で組み立てるくらいだったのに、
「記憶の欠如」が甚だしいってもんじゃない。

iPhone5+Photoshop

この「チェーンデバイス」も知識があれば、ほんの1時間で簡単に終わる作業。
ところがこの「記憶の欠如」ってやつのせいで、間違ったパーツをいくつか買ったり、
正しいパーツを再オーダーしたり、切らなくていいチェーンを切ったりと
たかがこれだけに数日も時間をかけてしまう始末。

iPhone5+Photoshop

チェーンリング周りをバラしたついでにBB等各部洗浄&グリスアップ。
「チェーンデバイス」を取り付け、チェーンも繋いで装着完了。
変速も問題なく決まり、音も静か。
取り付け大成功。

さて、次はディスクブレーキへと続く。

2013年6月7日金曜日

平日奥多摩ツーリング

「奥多摩周遊道路面白いよ。行かない?しかも平日に?」というお誘いについつい乗っかって、
休みの取れた三人で奥多摩を攻めてきた。

iPhone5+Photoshop

昼前には奥多摩湖に到着して、少し休憩した後「奥多摩周遊道路」へと。
先日行った福島の「磐梯吾妻スカイライン」も楽しかったけど、
急勾配かつタイト過ぎるヘアピンカーブは実はおいらのV-RODにはかなりきつかった。
けどこの「奥多摩周遊道路」は『きつ過ぎないカーブ』というか『気持ちの良いカーブ』の連続だ。
しかも平日なので、ほぼ貸し切りのような空き具合。
いい年こいた大人三人なので、あくまで飛ばさず安全第一でワインディングを楽しむ。
アクセルワークやブレーキング、コース取りなど、スムーズなコーナリングを意識しながら走る。

「や、やべぇ、楽し過ぎるーぅ!」

男三人の口からは、もはやそんな幼稚な言葉しか出てこない。
精神年齢ダダ下がりである。

道路も空いてるし時間もたっぷりあるし、せっかくなので持ってきていた一眼カメラで、
コーナリング中の姿を撮影しようという事になった。
安全な場所を確保し、何度かカメラの位置を変えたり、
カメラマン&運転を交代しながら撮影したのが下の写真達。

Canon5D+EF24-105mm F4L+Photoshop

Canon5D+EF24-105mm F4L+Photoshop

Canon5D+EF24-105mm F4L+Photoshop Photo by T.Matsuo

「カッケー!(笑)」
カメラのモニターで写真をチェックしながら、全員自分の姿にニヤニヤが止まらない。

走りも撮影も十分楽しんだ後、
やっと遅めのランチを取りながら楽し過ぎて興奮していた脳みそをクールダウン。

帰路、以前から何度か前は通って気になっていた青梅街道沿いに有る酒蔵「澤乃井」に立ち寄った。
お酒造りには綺麗な水が必要なのは知っているけど、
こんな素晴らしいロケーションだったとは本当に驚いた!

iPhone5+Photoshop

多摩川のほとりにテラスがあり、渓流の景色や川の流れる音、
鳥の声など聴きながら食事とお酒が楽しめるのだ!
さっきまでバイクで「うひょー!」とか言ってた幼稚な男三人には、
少々場違いのような空気を感じつつも、いたって大人な態度(フリ)で施設内を散策してみた。

iPhone5+Photoshop
バイクなのでもちろんお酒は呑めないので、自分用に四合瓶を一本購入。

川沿いに散策用の小道もあって本当に素晴らしい場所だった。
奥多摩で早目にワインディングを楽しんで、澤乃井で川のせせらぎを聴きながら
のんびりするってツーリングでもいいかもね。