VR(ヴァーチャルリアリティ・仮想現実)に関するドキュメンタリー撮影のため
日本を訪れているフランス人の監督さんのお手伝いで、
お台場にあるVR技術の体験施設「VR ZONE」に行ってきました。
今回はVRの体験者としての参加です。
もともとVRには非常に興味があったので、かなり楽しみにしていました。
施設内にはスキーや、カーレース、お化け屋敷など
全部で6種のVRのコンテンツが用意されていまが、
その中でも一番人気の「極限度胸試し・高所恐怖SHOW」というコンテンツを体験してきました。
エレベーターに乗り込み上昇、扉が開くとそこは高さ200m!
そして目の前にはあるのは、ビルの外側に飛び出た幅20〜30cmほどの板のみ。
その先にいる子猫を救出しなさい、というミッションを達成しなくてはいけません。
体験前の準備中に見えているのは黒い部屋、
そして床には幅20〜30cmの板があるのみ。
高さはせいぜい4〜5cmと言ったところ。
マーカーの付いた専用の靴に履き替え、両手にもマーカーを取り付け、
そしてヘッドフォンとVRゴーグルを頭に装着。
転んだ際に怪我をしないように、体にケーブル(命綱?)も装着します。
そして、いざ体験開始です。
準備中に見た床にただ置いてあった幅20〜30cm、
高さ4〜5cm板の上といる分かっているはずなのに、
目に見えているのは高さ200mのビルから飛び出している板の上の風景。
CGで作られた世界なのに、首の動きに連動してまるで実際の視界と同じように
見える角度も変わるので、その空間から逃れることができないのです。
演出なのでしょうが、歩く度に板がガタガタと不安定に動いたりするので、
恐怖感はさらに倍増します。
なんとか恐る恐る板の先まで行き、子猫を救出しますが、
その直後今度は突然板が割れ、幅が半分になります!
振り向いて戻るように指示が聞こえますが、
あまりの恐怖でなかなか体の向きを変えることができません。
なんとか体の向きを変え、元来たエレベータに戻りますが、
あまりの怖さに少しでも早く戻りたくて
最後は板の上からエレベータに小走りしてしまったくらいでした。(笑)
こちらの動画は友人が体験しているところ。
周りから見ていると「何やってんだこいつ?」感が結構笑えます。
しかもこの体験、撮影の都合で2回やらせてもらいましたが、なんと2回目も全く同じ恐怖感!
少しは慣れたかなーなんて思いましたが、全然ダメ。
前回と全く同じで小走りでエレベータに戻る始末です。(笑)
恐るべし仮想現実の世界!
他のお客さんの撮影が始まったので
カメラに写りこ込まぬよう立っていた場所から移動しようとしたその時、
現実世界でそれは起こりました。
10cmほどの段差から右足が変な角度のまま滑り落ち、「ゴキッ!、ブチッ!」と
なんだか妙にイヤーな感覚が…。
診断の結果は足の小指の中足骨根元にヒビ&靭帯損傷のダブルパンチ。
ギブスとまではいかなかったものの、
右足を地面に着くと激痛が走るので、松葉杖生活のスタートです。
仮想現実では200mの高さのミッションをクリアできたのに、
現実ではたかが10cmの高さで大怪我です。
仮想現実は所詮仮想現実。
「痛み」はやはり現実でしか味わえません…。