以前サイズと呼ばれるノリを筆でガラスに塗り金箔を貼ると言う方法は紹介しましたが、今回は水に溶かしたノリ代わりのゼラチンを使う技法です。水の表面張力を利用した金箔の貼り方で、ゼラチンを溶かした水をガラス表面に薄く張り、その上に金箔を乗せ、表面張力によって金箔をガラス表面に隙間なく吸着させ鏡面のような状態にすることが出来るのです。
まずはガラス表面の脱脂と汚れをきれいに取り除きます。トライアルキットに付属していた「GLASS POWDER」を使用しましたが、市販の脱脂剤などでも良いと思います。
500ccの熱湯に菱形2枚分を入れ、良くかき混ぜて溶かします。粘度も感じられないシャバシャバの状態ですが、これでいいようです。
刷毛にその熱湯を含ませ、ガラス表面に塗ります。濡れている状態のガラス面に慎重に金箔を移していきます。
作業に夢中になり、途中経過の撮影を忘れていました。
貼り方を何度か失敗してしまったおかげで、少々シワが多めに入っていますが、乾燥させるとシワもほぼ消えて無くなりました。
丸一日乾燥させ、裏側を金色の保護ペイントを施します。
こちらが完成品!
サンドブラストやグルーチップされていないガラスの縁と「A」の縁は見事に金箔が鏡面になって輝いています。
今回チャレンジしたグルーチップ&ウォーターギルディングで、ただの透明なガラスをここまで高級感のあるガラスに変身させる事ができます。
せっかく覚えた技術なので、次はサインドブラストの番手とグルーの割合を変えて模様の変化の実験をしてみようと思っています。