2013年3月11日月曜日

知る

約2万人もの尊い命が消えてしまったあの日から、今日で丸2年。
お亡くなりになられた全ての皆様のご冥福を心よりお祈りいたします。

先日映画「遺体/明日への十日間」を観てきた。
震災直後の岩手県釜石市、ボランティアとして遺体安置所の世話役として働いた
元葬儀関係の仕事をしていた男性の実話。



無造作に置かれた泥だらけの遺体。
次から次へと運ばれてくる遺体を前に、言葉を失いただ呆然としていた役所の人々。
遺体に生きている時と変わらぬように優しく接する主人公の言動に
何もすることが出来なかった役所の人々も心を動かされ、
極限の環境の中、遺体に尊厳を持って接し、
声を掛けることで遺族の悲しみを少しでも和らげようと努力していく姿が描かれている。

この映画は泣かせる映画ではない。
事実を知って、知った事で涙が止まらなくなる映画だ。

これだけ真剣に遺体に接してくれた人達の存在を
普通に生活していたら知る事も無く終わってしまっていたと思う。

震災から2年。
薄れていく震災の記憶。

人間は忘れる事が出来るから前に進めるなんて言うけれど、
忘れちゃ行けない事だってあるはず。
知らなくちゃいけない事もあるはず。

東北を訪れて、実際にその目で被災地を見て欲しい。
ニュースや映画も機会があったら観て欲しい。

約2万もの魂の為に風化させちゃいけない。

「知る」事で、きっと復興の手助けになると
おいらは信じています。

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