温度によって固体、液体、気体に変化する物質。
前回は液体状のH₂O(水)のトラブルのご報告をしましたが、
今回は固体、そして新たな形状「粉状」と化した水との戦いのお話です。
まずは「粉状」になった水とのお話を。
ハラハラと空から舞い降りる水の結晶、雪は非常に軽いものです。
そんな雪も「チリも積もればマウンテン」。
まずはこちらの写真をご覧ください。
まさに積もった雪がマウンテン状態です。
ここまで降り積り屋根と地面が繋がるような状態になると、
どれくらいの重さになっているのか見当すらできません。
しかし、この雪をこのまま放っておくと、重力によってまるで氷河のようにゆっくりと、
下に落ちようと動きます。
溜まれば溜まるほど下の雪は圧縮され氷のような硬さと重量となり、
雪かきなど困難になる上に、建物にのしかかり、歪みや破損の原因となり得るのです。
つまりそうなる前に雪かきをしておかなくてはならないのです。
が、ここまで積もるとかなりの時間と労力が必要です。
とりあえず最初は一人で始めましたが、
屋根からの落雪の危険もあるので、ある程度しか進めることができません。
年明けから、何人かゲストが交互に遊びに来てくれたので、
全員雪かき要員に任命し、コツコツと雪かきを進めました。
そしてこちらが東京に戻る前日の状態。
屋根の上から落ちて来た雪も含めて全て除雪し、
埋まっていたサンルームの扉が見えるまでになりました。
しかし、ここまでたどり着くのに、大の大人が複数人で3日間ほどかかりました。
おじさんの腰は崩壊寸前です。
あんな小さな雪の結晶も、ゲレンデ以外の場所でここまで積もれば
ただの邪魔な存在でしかありません。
そして、さらなる水との戦いが幕を開けます…。
固体、つまり氷の状態との戦いです。
レンタカーで遊びに来た20歳の若者の運転で買い出しに出かけました。
もう勘の良い方はお分かりですね。
はい、事故りました。
長ーい直線のアイスバーン。
見た目にもやばそうなくらいピカピカと光っている状態でした。
すると突然、前を走る車があらぬ方向を向き始めました。
おそらく軽く踏んだブレーキをきっかけに、グリップを失い滑り始めたようです。
右へ左へ動く先行車、それを避けようとブレーキを踏んだおいら同乗の若者の車も
もちろん滑り始めるわけです。
なんとか追突を避けるべく、センターライン付近を滑る先行車の左側を
なんとかすり抜けようと試みましたが、すり抜け途中にリアが接触。
さらに操縦不能になり、そのまま為すがままに防雪柵の支柱にドーン!
180度反対方向を向いたまま、フロントバンパーは垂れ下がり、左前輪はパンク。
運転手の若者はただただ呆然。
このあとは、警察を呼んで事故処理をしてもらったり、
相手方と連絡先を交換したり、レッカーの手配をしたりと、
吹雪の中、凍え震えながらも淡々と処理を進めました。
不幸中の幸いは、誰一人怪我人がいなかったこと。
エアバッグも開かない程度の衝撃だったので、無傷で住んでいますが、
やはり雪道(アイスバーン)は非常に怖いものです。
パンクしたタイヤをスペアタイヤへと交換して、
一番近いコンビニの駐車場まで移動した時の写真です。
未来ある若者のために顔にはモザイクを入れておきましたが(笑)、
落ち込む若者の尻目に、おいらはと言えばバンパー無しの車の姿に
「バンパーが無いとマッドマックスみたいでかっこいいな、これ!」と、
こんな状況で意味不明なポイントで興奮しているのでありました。
思っていたよりも早くレッカーが来てくれたのには本当に助かりました。
若者には初めての交通事故。
貰い事故とは言え、相当堪えたようです。
彼曰く「俺は絶対事故らないと思ってた。」
あーおいらも若い頃は同じように「俺は絶対〇〇しない。」って思ってて事故ったし怪我したし、
他にも色々痛い目に遭ったし。(笑)
大体そういう奴からトラブるのが世の常です。
その後はタクシーでなんとか秘密基地まで戻り、
気分を落ち着かせ、普通に飯&飲みで反省会。
この事故が「いい経験」とは言わないまでも、「貴重な体験」となり、
間違いなく雪道では、今まで以上に慎重になることでしょう。
しかしトラブルが続いた正月休みだったけど、
過ぎてしまえば、全ては楽しい思い出です。
皆さんも安全運転で!
2 件のコメント:
悲惨な年始だったんだ、まず、怪我人がないのが幸いだったね。
今年の”厄”はすべて使い切ったに違いない!!
今からは、ハッピーライフに間違いない!!
>appidasさん
厄を払い切ったと思っていたら、今度は週末にバイクのバッテリーが上がってて走れなかったという…。
もう少し厄は残ってるらしいですが、早いとこ全部出し切りたいです!(笑)
コメントを投稿