2019年1月21日月曜日

ノイズ

秘密基地に置いてある父親が使っていた40年程前のターンテーブル。
元々は実家にあったもので、
おいらも子供の頃からこのターンテーブルでレコードを再生したりした
思い出の品でもあります。
秘密基地でも何度かレコードをかけてことはありましたが、
やはりCDやiPhoneの利便性には敵わず、ほとんど使われる機会が失われていました。
大したことはありませんが、父親のレコードのコレクションもある事だし、
もう一度レコードを再生できる環境を整えようとこの1年ほど考えていました。

まずは行き場が無く部屋の隅に追いやられていたレコードを
収納できる棚を探すことにしました。



そしてネットオークションで見つけたのがこちらのレコードキャビネット。
見た目アンティークでまさに欲しかったようなデザインです。
お値段なんと7000円。
あらお得。



扉を開くと、棚が細かく分かれていて、
レコードをジャンルやアーティストごとに分けることも可能です。



ターンテーブルも出来る限り綺麗に掃除しました。



ターンテーブルをレコードキャビネットの上に設置します。



レコードはこのようにきっちり収納できました。



こんな感じで他の家具とも違和感ありません。



早速父親のレコードを再生してみます。
ターンテーブルは問題なく回転しましたが、
針が自動で移動してレコードに降りる機能は壊れてしまって動かなかったので、
手動で針をレコードのスタート部分へと移動します。
久しぶりの所作に少し緊張します。

「ブチブチッ」というレコードと針が触れた瞬間のあの音。
スピーカーから流れてくる柔らかい丸みのある音。
時折入る「プチッ」という乾いたノイズ。
耳から心地良さが身体中に沁み渡ります。

たった20分から30分後にはレコードを裏返す。
しかしこの一手間が堪らなく愛おしい感じがします。

デジタルがどれだけ進んでも、
ノイズの少ない綺麗な写真を撮ってもわざわざフィルムのようなフィルタかけたり、
カセットテープが流行ったり、結局人間て「ノイズ」が心地いいんだろうなと思ったりします。

岩手に戻る度に、レコードの世界に浸りそうです。

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