2019年4月17日水曜日

Tokyo Letterheads!

世界中から参加者が集まるサインペイントのイベント
Tokyo Letterheads」に参加してきました。



「Letterheadsは、1975年、アメリカ合衆国デンバーにて、ある小さなサインペインターの見習い達の集まりを起源に始まりました。彼らはレタリングやサイン、デザイン、またはその技術や技法について話し、互いに知識を共有し、学び合っていました。彼らの「自分達の経験や知識を惜しみなくシェアする」その姿勢は同じような見習いペインターへ広がり、同種類の'会合’は様々な場所へ広がっていきました。アメリカを起源に始まったこのムーブメントは、その後カナダやヨーロッパ、ニュージーランド、オーストラリアなど、世界中へ広がっていきました。

このLetterheadsというムーブメントは、教え、学び、そして技術の次世代への継承を基本理念として、今日まで続いています。この根源的なフィロソフィーは、Letterheadsのファウダーの一人である、Mark Oatisが記した以下に続く引用にまとめられています。

My feeling is that our movement will continue to grow and move forward provided the following happens:

私達のムーブメントは、以下の考えと共に育ち続け、前に進んでいきます。


1. Letterheadsの全ての関係者、参加者は、Letterheadsは見習い的によって始められたこと、初心者や、経験がまだ浅いメンバーが非常に重要であることを忘れない。


2. Letterheadsのイベントにおけるキーワードは、“参加すること” 。何か見せられるもの、交換できるもの、発表できるものを各自が持ち寄る。少なくとも、自分自身のペイントキットを持ち込み、自分の手を汚しながら学ぶ姿勢を持ち込むこと。椅子に座っているだけで何かを学ぶことは不可能だ。


3. エゴはドアに置き去ろう。我々の顧客は我々が最高のペインターだと信じているが、私達はベストだと思うのでなく、よりベターを目指そう。自分が天才だとして人を説得しようとするような人々の成長は止まるものだ。


4. 最後に重要なこととして、役員や、会費を伴う公式な組織は、Letterheadsには決して作られない。物事がいくぶん自然発生的にに、また個人の自発的な努力や参加意識によって起こり続ける限り、物事は楽しいままでありつづける。全てを統括する代表を立てたり、会費や使用料を設けると、それに反抗する組織もまた生まれる。何より、サインアーティストは典型的に反抗的だ。
 
– Mark Oatis, founding Letterhead, Signs of the Times, May 1985」

HPより抜粋)

この理念自体、非常に素晴らしいものですね。

毎年1回、世界各地で開催されている「Letterheads」ですが、今回の「Tokyo Letterheads」はアジア初!
超有名プロペインターさんからおいらのようなビギナーまで、サインペインティングに興味のある人なら誰でも参加が可能なのです。



会期は4月18日(木)〜21日(日)の4日間。
おいらは週末の2日間だけの参加でしたが、非常に有意義なイベントでした。



参加したワークショップはもちろんビギナーズクラスですが、講師にはサインペインティング界では「レジェンド」と呼ばれるマイク・マイヤー氏。
You Tubeでサインペインティングの動画を探せば必ず目にする名前の方です。
ビギナーがそんな「レジェンド」から直々に教えてもらえる機会なんて、そうそうある筈もありません。



こちらはマイヤー氏が「Casual」スタイルと言われる文字を書いているところ。
いとも簡単に書いているように見えますが、見るとやるでは大違い。
こんな風にはなかなか書くことが出来ません。



こちらは「Script」スタイルと呼ばれる文字。
スラスラ書いているような印象がありますが、
文字の角度、文字間、角度、バランス、そして下書きが大事だということがこの動画からもよく分かります。




こちらがおいらの書いた「Casual」スタイル。
垂れてるは締りは無いは線の勢いも無いは、全然ダメですね…。

しかし、こんな下手くそでもマイヤー氏は生徒一人一人を周り、苦手なポイントを見つけると、丁寧に説明しながらその場で見本を書いてくれます。
You Tube動画で見るのではなく、その場で生で見て感じることのできるワークショップはやはり圧倒的に違います。
ブラシにつくペイントの量、ブラシの角度、回転、離すタイミングなど、体験できる情報量は雲泥の差です。



ビギナーズクラス以外にも、経験者やプロの方達は別の部屋で様々なテクニックのワークショップで腕を磨いたり、自由に歩き回ったりしながら他の作品を眺めたりなど、ゆるーい雰囲気の中、各々がこのイベントを楽しんでいました。



最終日には、出来上がった作品をみんなでチャリティーオークション!
売上金は全てマクドナルドの「ドナルド・マクドナルド・ハウス」へ寄付とのことでしたが、あっという間にすごい金額に!



おいらも余裕があれば欲しい作品が沢山ありました。
残念!




朝10時から夕方5時まで、ひたすら文字を書き続けた2日間。
当初は少々高い参加費に腰が引けていましたが、今ではこれに参加しなければ後悔していたのでは?と思うほど充実した2日間でした。




お土産もこんなに沢山!

Tokyo Letterheads」は終わってしまったけれど、今はとにかく書きたい気分。
もっと練習して上手くなってやる!

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