「「殺人ピエロ」ことジョン・ウェイン・ゲイシー、「月夜の狂人」エド・ゲイン、「カルトキング」チャールズ・マンソン、凶悪な女殺人鬼たち…本展示では、凶悪な人物像や数々の犯罪が、小説や映画のモデルにもなった、欧米のシリアルキラー(連続殺人犯)たちの作品、セルフポートレート、資料等、あらゆるアイテムを蒐集するHN氏のコレクションを展示いたします。
目を背けたくなるような凶行を行った殺人者たちの描く世界は、まるで見るものの心の淵を覗きこむような凄み、寂寥感、無常感、そして得体の知れないものと対峙した時のような緊張感に溢れています。個々のバックグラウンドにより焦点を当てた展示構成で、日本では殆ど目にすることのできない犯罪者たちの痕跡を展示する、貴重なコレクション展です。」(HPより抜粋)
とあるように、著名な絵画を鑑賞するのとは全く性質の違う、見てはいけない物を見るような不思議な展覧会なのです。
会場内はもちろん撮影禁止なので、鑑賞した作品をお見せすることはできませんが、
パンフレットの一部だけご紹介します。
「ジョン・ウェイン・ゲイシー」。
33名の男性を性的暴行の末に殺害。
このイントロダクションだけでドン引きです。
さらに彼は、獄中で絵に注文を受け販売までして金を稼いでいました。
それがこの展覧会のメインビジュアルにもなっているピエロの絵です。
一体何を思い、考え、この一連のピエロの絵を描き続けたのか…。
この他にも、殺した人の肉をハンバーガーにして販売していた「ジョー・ロイー・メセニー」や、300人〜1000人を殺したと自供している「ヘンリー・リー・ルーカス」など、想像を絶するような殺人鬼たちが描いた作品や自画像、手紙などが展示してありました。
どの作品にも、犯人の家庭環境や犯罪に至るまでの経緯、犯行の内容が説明されているのですが、読むだけでおぞましく、その後に展示物を見ると、それらから発する彼らの生々しい不快な存在感を漠然とながら感じてしまいます。
以前にも東京で開催されていたこの展覧会。今回が2度目の開催で、ようやく見ることができました。
次は大阪で7月24日~8月18日まで開催されるようです。
非常に興味深い「シリアルキラー展」、興味ある方、是非。
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