おいらが使っているのは「Marzocchi 55 ATA 2008」といイタリアのサスペンションメーカーのもの。
ダイヤルを回す事でストローク量を120-160mmに変えることが可能、
金属のスプリングが入っていないエアサスなので軽量で、エア圧で細かい調整も出来るのだ。
が、昨年あたりからどうも調子が悪い。
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写真の右インナーチューブに巻いてある黒いタイラップの位置でストロークが止まってしまうのだ。
最大160mm動くはずが90-100mm程度しか動かない。
ネットで調べてみると同じ症状の人が何人かいるようだが、
オーバーホールすると症状は消えると書いてある。
自転車歴はそこそこ長いけど、未だにサスペンションのオーバーホールはした経験がない。
けど外注するとそれなりのお値段は確実だ。
何人かの諭吉さんがひらひらと羽ばたいていく姿が脳裏をよぎる。
SNSでアドバイスを募った所、やはり自分でやってみるのがいいよって話に落ち着いたので、
作業工程をネットでとにかく調べまくり、必要な工具を揃え交換用のパーツも購入した。
サスペンションからエアーを抜いて作業にかかる。
しかしエアーを抜き切っているのにやはりフルボトムしない。
どうやらエアスプリング側ではなく、ダンパーサイドに問題があるようだ。
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調子が悪いのも納得の汚れ具合だ。
取り出したエア&ダンパーユニットも分解、洗浄、Oリングを交換して、
可動箇所にはたっぷりグリスアップ。
何かがつまってたのかな?と結局問題の真相はよく分からなかったものの、
分解前には動かなかったダンパーがしっかり最後まで動くようになった。
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バラした時とは逆の順番で組立直し、サスペンションオイルを入れ直す。
メーカー推奨は7.5番のオイルのだけど、おいらは体重が軽いので
もう少しだけ柔らかめの10番をチョイス。
エアを注入して動作を確認してみると、
全く別物に生まれ変わったように滑らか動くじゃありませんか!
フレームに組み付けブレーキを装着し、ついでに前後のディレイラー(変速機)のワイヤー類も
バラして洗浄&グリスアップして組み直し。
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出来たー!
試乗してみると「なんということでしょう!」
その感覚は全く別の自転車に乗り換えたかと勘違いしそうなレベルだ!
その感覚は全く別の自転車に乗り換えたかと勘違いしそうなレベルだ!
抵抗無くペダルが回り、軽やかにシフトが決まり、カチッとブレーキが効き、
滑らかにサスペンションが動く。
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本来なら当たり前の動きにかなりの感動!(笑)
なんだかんだで数週間かかった今回のメンテナンスだけど、
こうやって自分で色々バラしてみると、自転車の構造が改めてよく分かって非常に楽しい。
特に今回はサスペンションを分解して、エアの働き、オイルの流れなどサスペンションの構造が
理解できたのはかなり大きい。
このMTBももう少しで10年落ちモデル。(早いなぁ…)
けどもうちょっと頑張って走ってもらわねばいかん。
そのためにも出来るだけ定期的にメンテナンスしていこうと心に決めたのであった。
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