2016年4月24日日曜日

消防技術安全所を見学

三茶のじゃじゃおいけんでじゃじゃ麺ランチを済ませ家に帰る途中、
笹塚にある「消防技術安全所」の前に「一般公開」という横断幕を発見しました。
施設を見学できる滅多にない機会と思い、迷わず突入してきました。

そもそも「消防技術安全所」とはどういう場所なのか?

「災害が複雑多様化するなかで、 都民の安心・安全を守るとともに、
災害現場における消防隊員の安全確保と効果的な活動を行うための科学的見地に立った
安全検証と技術改良を推進しています。 更には特異災害が発生した場合には、
消防部隊として災害現場へ出場し、採取した試料の分析、
 現場指揮本部に対する災害活動及び安全管理についての助言等の活動支援を行っています。」

建物内ではこれまでに開発してきた消防機器や研究成果の発表。
屋外では消防車両の展示や公開訓練が行われるとのことでした。




室内展示では消防服の展示や改良の歴史の紹介や、




ここで開発された道具がたくさん展示してありました。



スターウォーズのライトセーバーではありません。(笑)
消防ホースの先についている噴霧ノズルです。
重量は2.5kgほどだと教えていただきました。
これは以前使っていた古いタイプのものだそうです。



赤い部分を回すことで、水の広がる範囲を変えられます。



で、こちらが現在主流のガンタイプノズル。
実際にどちらも構えてみましたが、やはりこちらの方がかなり持ちやすいです。



考えてみれば、このようなものをこれほど間近に見る機会などほぼ皆無なので、
じっくり細部まで観察&撮影です。

木造住宅の場合は約450ℓ/分、鉄筋コンクリートマンションの場合は250ℓ/分の水量で
消化活動をするそうです。
マンションの場合はできるだけ、下の階に流れる水の被害を最小限にするためだと、
えなりかずき似の隊員さんに丁寧に教えていただきました。

屋外では消防車両と公開訓練を見学してきました。



ものすごいスピードでビルの4階まで上ったり降りたり、
隣のビルにロープを伝って移動したり、
またそのロープを使って、怪我人の搬送を行ったり、
とにかく早く且つ確実に全ての作業をこなす姿には、ただただ驚くばかりです。



さて、こちらはハイテク部門。
手前が検知型ロボットで、奥が救出ロボットです。

検知型ロボットは恥に見えている左右にジョイステイックコントローラーが付いている
ノートパソコンで操作します。
救出ロボットは少し奥に見えている、机のような大きな遠隔操作台で操作します。
消防隊員が近づけないが危険なガスが充満しているような場所での使用を
想定しているとのことです。



このロボット、なんと人を丸ごと本体内に救助・収容できるのです!
収容後、新鮮な空気が供給でき、カメラで容態を確認したり会話をすることもできます。



最後、この訓練を行った隊からの挨拶では、熊本の地震にも触れ、
「命令が下ればいつでも駆けつけ、全身全霊全力で救助・復興活動したい。」と
力強く話されていたのが印象的でした。

このような訓練を実際目の当たりにすることで、
本当に消防隊の凄さ・頼もしさを体感することが出来きました。

この他にもグッズの販売や地震体験、消防楽団による演奏などなど、
様々なイベントがあるようです。
年一回公開しているようなので、興味ある方は是非。

その他、車両の写真などはここをクリック。

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