元々は代々木練兵場だったりと、どうしても戦争がらみの歴史は避けては通れません。
「「十四烈士の碑」という文字だけで重そうな空気が漂ってくる標石を発見しました。
とりあえずそちらへ向かってみます。
ここは「昭憲皇太后大喪儀葬場殿跡碑」よりもさらに森と同化しており、
一瞬どこにあるのか見つけられないほどです。
石碑には「十四烈士 自刄の處」とあります。
調べてみると「十四烈士が所属していた大東塾とは、
塾長・影山正治なる人物が中心となって結成された右翼団体で、敗戦の責任として、
影山正治の父親である影山庄平と若い塾生13名が割腹自殺を遂げた場所」らしい。
なんだかかなり込み入った話ですねぇ…。
しかも説明には「建碑に当たっては、
米軍進駐前に採取した血染めの砂が碑の下に収められている。」と書いてあります。
うーむ、なんだか触れてはいけないものに触れたような、後味の悪い感じがしてしまいます。
さ、気を取り直して次へ!
個人的にはこれが一番の大発見!
「日本初飛行の地」!!!
まさか代々木公園が、日本で最初の飛行機が飛んだ場所だったとは!
その下の刻まれた「日本高級発始之地」という文字!
なんでこんな目立たな場所にあるんだ!っていうくらい
代々木公園の片隅にあるのがあまりにも意外です。
世界で初めて飛行したのはライト兄弟だと誰もが知る事実ですが、
初めて飛行した日本人は?と聞かれても全く思い浮かびません。
「1910年(明治43年)12月19日, 当時代々木練兵場であったこの地において、徳川好敏陸軍大尉はアンリ・フォルマン式複葉機を操縦して4分間、
距離3,000m、高度70mの飛行に成功した。
継いで日野熊蔵陸軍大尉も、グラーデ式単葉機により1分間、
距離1,000m、高度45mの飛行に成功した。
これが日本航空史上、最初の飛行である。」(碑文より)
こちらが、その徳川好敏の銅像です。
ゴーグル装着など、当時の装備が再現されているのでしょう。
こちらは日野熊蔵の銅像です。
ブラタモリの影響なのか、最近身近な歴史を探すのが楽しみになり、
前編・後編と2回に渡って代々木公園内に点在する史跡を紹介してみました。
自分の生活圏内の歴史を知ることで、さらにその土地に愛着が湧くような気がします。
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