近所なのに、実は行ったことのなかった「損保ジャパン日本興亜美術館」で開催されている、
「吉田博展」を鑑賞してきました。
この「吉田博展」は前期と後期に分け、展示作品を変えながらの開催のようですが、
おいらの行った7月30日(日曜日)は前期の最終日。
いやー、すごい。
基本的にこの「吉田博」は木版画で有名な画家さんですが、
初期のスケッチや水彩画もとんでもないクオリティです。
しっかりとした下絵に、繊細に重ねられた水彩絵の具が作り出す色彩は、
今まで見たこともない淡い奥行きのあるものでした。
木版画に至っては、常識を完全に覆されてしまうほどの衝撃でした。
水彩画同様の淡く奥行きのある色彩、細かな描写。
同じ版を使いながらも、色を変えることで、朝焼け 昼、夕暮れを表現してするなど、
全く新しい木版画の世界を感じます。
この水の躍動感、透明感、空気感。
これが版画だとはにわかに信じられません。
他にも多数の作品が展示してありましたが、
高山や日本の名所、世界各地の景色、その全ては本人が自分で足を運んでスケッチし、
のちに描き出した作品だそうです。
全ての作品から、彼が見たであろう景色の空気感が伝わってきます。
久しぶりに見ごたえのある素晴らしい展覧会でした。
当たり前の話ですが、印刷物やモニターでは、この素晴らしい色彩素晴らしさは
到底伝わるものではありません。
興味ある方は是非その目でお確かめください!
リンク:
「生誕140年吉田博展 山と水の風景」
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