残念ながらウォーターギルディングは、作業が非常に繊細なため写真を撮りながら作業を進める事ができなかったので、出来上がった状態での説明になります。
上段は「A」の文字を黒でペイント+ウォーターギルディング。
中段は「A」の文字にサイズ(のり)をペイント+ウォーターギルディング。
下段は「A」にウォーターギルディングのみ。
上段の「A」。
黒くペイントされた「A」の周りが鏡面のメリハリのある表現になっています。
しかし黒のペイントの乾きが不十分だったらしく、シルバーの箔がペイントを侵食して、黒の一部に現れてしまいました。完全なる失敗です。
中段は「A」。
サイズ(のり)を塗布した部分はマットなシルバー。その縁はミラー。これもかなり高級感のある表現ですね。
しかしこれもまた大失敗。サイズの塗りが甘い部分があり、文字の一部が欠けているように見えます。それとギルディングの際の水分が少なかったのか、箔にシワが沢山入ってしまいました。
下段は「A」。
文字全体がミラー化した表現です。引きで見れば良さげですが、こちらも大失敗。今回全体に対して言える事ですが、基本的に作業前のガラスのクリーニングが不十分だったようです。本来なら綺麗な鏡面になるはずでしたが、ガラス全体に汚れやホコリが付いていたらしく、全体的にくすみ、シワや汚れが多く現れてしまいました。
しかし、これも経験したからこそ分かった事実。
作業の手順、気をつけるべき項目ははっきりとわかりました。
今回の経験を生かして、新しい作品作りに活かそうと思います。
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