2017年2月2日木曜日

代々木公園は歴史の宝箱やー(後編)

色々と発見のある代々木公園ですが、
元々は代々木練兵場だったりと、どうしても戦争がらみの歴史は避けては通れません。

代々木公園・十四烈士

「「十四烈士の碑」という文字だけで重そうな空気が漂ってくる標石を発見しました。
とりあえずそちらへ向かってみます。



代々木公園・十四烈士

ここは「昭憲皇太后大喪儀葬場殿跡碑」よりもさらに森と同化しており、
一瞬どこにあるのか見つけられないほどです。



代々木公園・十四烈士

石碑には「十四烈士 自刄の處」とあります。
調べてみると「十四烈士が所属していた大東塾とは、
塾長・影山正治なる人物が中心となって結成された右翼団体で、敗戦の責任として、
影山正治の父親である影山庄平と若い塾生13名が割腹自殺を遂げた場所」らしい。
なんだかかなり込み入った話ですねぇ…。
しかも説明には「建碑に当たっては、
米軍進駐前に採取した血染めの砂が碑の下に収められている。」と書いてあります。
うーむ、なんだか触れてはいけないものに触れたような、後味の悪い感じがしてしまいます。

さ、気を取り直して次へ!

個人的にはこれが一番の大発見!
「日本初飛行の地」!!!


まさか代々木公園が、日本で最初の飛行機が飛んだ場所だったとは!



代々木公園・日本初飛行の地

まるでドイツの彫刻を思わせるような、翼を広げた鳥のような重厚で力強いデザイン!
その下の刻まれた「日本高級発始之地」という文字!



代々木公園・日本初飛行の地

なんでこんな目立たな場所にあるんだ!っていうくらい
代々木公園の片隅にあるのがあまりにも意外です。

世界で初めて飛行したのはライト兄弟だと誰もが知る事実ですが、
初めて飛行した日本人は?と聞かれても全く思い浮かびません。
「1910年(明治43年)12月19日, 当時代々木練兵場であったこの地において、
徳川好敏陸軍大尉はアンリ・フォルマン式複葉機を操縦して4分間、
距離3,000m、高度70mの飛行に成功した。
 継いで日野熊蔵陸軍大尉も、グラーデ式単葉機により1分間、
距離1,000m、高度45mの飛行に成功した。
これが日本航空史上、最初の飛行である。」(碑文より)


代々木公園・日本初飛行の地

こちらが、その徳川好敏の銅像です。
ゴーグル装着など、当時の装備が再現されているのでしょう。


代々木公園・日本初飛行の地

こちらは日野熊蔵の銅像です。

1910年12月19日に日本で最初に有人飛行機の飛行が行われたのを記念して、12月19日が日本初飛行の日となってはいますが、、実は本当の初飛行は12月14日らしいです。試験飛行の際に、書「滑走したいきおいで誤って離陸してしまった」といった趣旨のことが報告されているという、なんだか面白い情報もあるようです。


ブラタモリの影響なのか、最近身近な歴史を探すのが楽しみになり、
前編・後編と2回に渡って代々木公園内に点在する史跡を紹介してみました。
自分の生活圏内の歴史を知ることで、さらにその土地に愛着が湧くような気がします。

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