2011年8月29日月曜日

夏のみちのく2000kmの旅 / その5・宮城編(最終回)

エアコン要らずで過ごせた岩手滞在も終わり、ついに暑い東京へ帰る日がやって来た。
とは言えまだ途中で会いたい人達もいるし、実家から東京までは約700kmもあるし、
お盆の帰省ラッシュで大渋滞は確実だ。
そこで帰路を2日間にわけ、1日目は実家→安比高原→仙台というルートを選択した。

午前10時頃、実家を出発。
雨である…。

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安比高原に到着して、久しぶりの知人に会い一緒にランチ&コーヒー。
色々と近況報告などしつつ、午後2時くらいに松尾八幡平ICから仙台に向けて出発した。
が、今度も雨…。
1時間ほど走って、なんとか雨も上がったと思ったのもつかの間、今度は大渋滞の始まりだ…。
40km、5km、10kmと断続的な渋滞らしい。抜いては休憩、抜いては休憩の繰り返しだ。
無限に続くのかと思う渋滞をすり抜け多めの車線変更で通過し、なんとか仙台へとたどり着いた。

苦労した甲斐はあった。
なぜなら美味しい牛タン料理にありつけたからだ。食べたお店は利休(中央通り店)

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久しぶりに味わう牛タンの刺し身は絶品だったな。
ビールに牛タン。
誰だぁ、こんな素晴らしい組み合わせを考えたヤツは!(目尻を下げながら)
あー、ごちそう様でした。

次の日は、朝から仙台市内の甥っ子の家へ。

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バイクに乗せて写真を撮ったり、甥っ子の夏休みの絵の宿題を手伝ったり、
豪華なお昼をご馳走になったりと、ほんの数時間だけど楽しい時間を過ごした。

さて、この日は仙台→東京というラストの日だ。
福島のV-ROD乗りの方と会うつもりでいたけど、残念ながら今回は寄ることはできなかった。
渋滞とか考えるとどうしても時間が足りないのだ。また、必ず行くと心に誓ったのだ。

肝心の帰り道は雨こそ降っていないものの、とにかく渋滞が酷くつらいものだった。
1つの大きな渋滞なら抜けてしまえばそこから一気に走れるけど、断続渋滞はそういかない。
ちまちまと抜く、動くところでは動く、けどすぐにまたちまちまと抜く、という作業の繰り返しだ。
暑さとエンジンからの熱と渋滞と戦いながら、
仙台から東京まで7時間かけて無事に東京の自宅までたどり着くことができた、ふぅぅ。
たぶん半分以上は渋滞だった気がするな。
クラッチとブレーキを握り続けた両手はパンパンだ。

バイクに乗り始めて初めてのロングツーリング。
たくさん人に会って、たくさん美味しいものを食べ、
たくさん美味しいお酒を飲み、たくさんの場所を訪れた。
そして少しは東北にお金を落とすこともできたはず。

親戚が流された…
実家が流された…
目の前で流されていく人を見た…
助けられなかった…
みんなそれぞれ震災で経験した話がある。
けど誰一人として下なんか向いてない。
みんなもう上を向いるんだ。
復興はこれからだけど
東北は元気だ。
みんな元気だ。
そう実感できた旅だった。

東北、最高だ!

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2011年8月25日木曜日

夏のみちのく2000kmの旅 / その5・岩手編(久慈周辺)

お盆のまっただ中、遊びに来ていた親戚に少し留守番をまかせて
またまた走りに出てみた。

この日走ったのは久慈渓流→平庭高原→森のそば屋(葛巻町)というコースだ。

美しい流れの久慈渓流を抜け、気持ちよいワインディングロードを平庭高原に向かって走る。
平庭高原は日本一の白樺林といわれるほどの白樺群生地。

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白樺の幹の白さと青々とした葉とコントラストが美しく、
この道を走るとまるで車のCMの中にでもいるような気分になれる(個人調べ)。

あー、気持ちいー。

Canon7D+EF24-70mmF2.8L+CanonDPP+Photoshop

その白樺林を抜け、峠を下った場所にあるのが「森のそば屋」だ。
地元の蕎麦畑で採れたそばの実を裏の小川の水車でゆっくり引き、
ばあさま達がゆっくりそばを打って出してくれる、究極に自給自足なそば屋なのだ。
なのでオーダーしてもすぐには出てこない。
ここの時間の流れは東京の流れとは明らかに違う。ゆっくりだ。
田舎のばあさまを急かしたところで、直ぐにそばを打てはしないのだ。
けど美味い、そして何より雰囲気がいい。
美味いそばが出てくるまで、のんびり店内の囲炉裏でも眺めながら待つのが一番だ。

そばの後は葛巻町のワイナリーへ寄り道。
ここのワインソフトは絶品。
程よいワインの香りと甘さはここでしか味わえない。

あー、楽しかった。
あー、美味しかった。

そば屋など、ほかの写真はここをクリック。

2011年8月24日水曜日

夏のみちのく2000kmの旅 / その4・岩手編(久慈周辺)

実家に着くまでは、バイクで本州の最北端の大間崎まで行ってやるとか
秋田の男鹿半島も楽しそうだなぁなどと、ツーリングの妄想ばかりしていたけど、
実際にはそんなに自由に動けるほど田舎のお盆は甘くはない。

仏壇やお墓をこれでもか!と言わんばかりにきらびやかに飾り付ける。
お盆は田舎の一大イベントなのだ。
家にお坊さんやお客さんが拝みにやって来るし、その反対に他の家に拝みに行かなくてはいけない。
さらに毎日墓参りにも行かなくてはならないので、そうそう長時間家を空けられない。

田舎のお盆は厳しい。
結果バイクで動けるのは往復2〜3時間程度の場所がいいところ。

とは言ってもそこは別名日本のチベット、岩手県。
実家から20分も走らないうちに大自然の中を爽快に走れる道が沢山あるのだ。

まずは山方面へ。
日本でも珍しい海の見えるダム・滝ダムに立ち寄りながらさらに奥を目指す。
広く整備された、きつすぎない気持ちのよいカーブが続く。
小川の脇を走りつつ、新山根温泉・べっぴんの湯の駐車場でUターン。
走り足りなかったので、今度は海を目指した。

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そうでなくても元々細くてクネクネして走りづらい海沿いの道が、
津波の影響で崩れたりして更に走りづらくなっていたので、気をつけながら小袖海岸へ。
小袖海岸はあの可愛すぎる海女さんで有名な場所だ。
今年は津波の影響でクローズ。
ちと寂しいね。

さて明日はどこ走ろうかな、などと考えながら帰路についた。

ダムなど他の写真はここをクリック。

2011年8月21日日曜日

夏のみちのく2000kmの旅 / その3・岩手編(安比・八幡平周辺)

岩手までの高速道路が暑い。とにかく暑い。
途中通過した菅生PA近くの温度計には「只今の気温・39℃」という常軌を逸した数字が。
あほーっ!と汗だくのヘルメットの中で誰にも届かぬ叫びを発しながら、涼しいであろう北を目指した。

焼死する事なく無事に盛岡の同級生宅に到着。
ここからは訳有って、バイクを置いてクルマの運転手に変身だ。

友人を連れてクルマで回ったのは安比・八幡平エリア。
安比高原ブナの2次林→安比高原牧場→八幡平→藤七温泉→旧松尾鉱山・生活学園跡(廃虚)→
八幡平農業用水路→焼け走り→BBQという内容。

Canon7D+EF24-70mmF2.8L+CanonDPP+Photoshop

ブナの2次林では深い緑に包まれながらの森林浴を楽しめる。
風と鳥のさえずりと自分の足音だけが聞こえる、不思議な時間が流れる空間だ。

八幡平の頂上を少し下った所に有るのが藤七温泉だ。
冬場は雪の中に埋まってしまい、限られた時期しか営業していない秘湯中の秘湯だ。
携帯電話の電波はおろか、公衆電話すら置いていない。
本当に山肌から湯が湧き出ている、かなりワイルドな温泉だ。

Canon7D+EF24-70mmF2.8L+CanonDPP+Photoshop

旧松尾鉱山の廃虚郡は映画の撮影でも使われる穴場的スポットだ。
今回、友人と一番時間を費やしたのはきっとこの場所だな(笑)。
なんで廃虚って惹かれるんだろね。

岩手山の麓に広がる焼け走りは、流れ出た溶岩が固まって出来た場所。
この世のものとは思えぬ景色が広がる。

夜は自分たちで準備したBBQ。
星空の下、オイルランプの灯だけでのBBQはまた格別だ。

と、全部は書き切れないけど、とにかく岩手には美しくて素晴らしい景色が
こんな小さなエリアに沢山存在するのだ。

そして、まだ旅はつづくのだ。

他にも沢山写真を撮ったよ。ココをクリック。

2011年8月19日金曜日

夏のみちのく2000kmの旅 / その2・山形編

東京を出発して東北道を北上し、この旅の最初の目的地・山形県を目指した。

噂ではまだ地震の影響で高速道路には凹凸があると聞いていたけど、
関係者の努力のおかげで、さほど気になるような大きな凹凸も無く順調に北上できた。
暑さを除けば快適に、ほぼ予定通りに山形市の宿に到着。

合流予定の友人に会うまでに、たっぷり時間があったので見つけた蕎麦屋・紅山水に突入。
板わさ、山形の地酒・出羽桜の枯山水、十割蕎麦というおっさんの王道を注文。
美味い、旨い、ウマイ!

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食後しばらくして、友人と合流。
友人の紹介で東北芸術工科大学で准教授をされている前田哲監督とお会いして、
今度は山形の郷土料理とまたまた地酒をいただいた。
美味い、旨い、ウマイ!
監督、ごちそうさまでした。

次の日は午前中から東北芸術工科大学で前田監督の授業を見学。
友人がゲストスピーカーを勤めた。
久しぶりに味わう授業の空気。
いいね。

お昼は山形市内にある米沢牛が旨いと人気のお店・金澤屋牛肉店で牛肉丼を頂く。
美味い、旨い、ウマイ!

たった1日の滞在で美味い食事と楽しい経験でお腹も心も満腹。

さて、次の目的地・岩手県を目指すのだ!

その他の写真はココをクリック。

夏のみちのく2000kmの旅 / その1

8月9日〜17日まで、実家のある岩手に帰省しつつ東北地方をバイクで回る旅をしてきた。

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途中トリップメータがエラーを起こし正確な距離は忘れたけど総走行距離約2000km。
もうちょっと走りたかったな。

少しずつ更新していくので、気長にチェックしてくだされ。

2011年8月8日月曜日

旅に出ます

明日から旅に出ます。
探さないでください。

…ウソ。

バイクで岩手の実家に帰りつつ、東北中をツーリング予定。
見つけたら声掛けて。

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せっせとバイクを磨いて、パッキングして、荷物を積んで。
旅の前の楽しい時間。
40過ぎてもワクワク。

次のBlogの更新は来週後半かな。
皆さんも楽しい夏休みを!

2011年8月5日金曜日

道具

おいらが仕事をしている世界ではApple社のMacが標準といってもいいくらい必要不可欠な道具。
無くてはならないMac、最近基本OSをアップデートしMac OS X10.6から10.7へと進化したのだ。

しかしこの新OSが大きな問題を抱えている。
Rosettaという機能が使えなくなるのだ。
詳しく書くとかなりの行数を使うので割愛するけど、とにかくその機能が無くなると
今使っているアプリケーションがほとんど使えなくなるという状況に陥る。
後1年くらいは現在のMac(Power Mac G5  Dual2.0GHz)で過ごすつもりでいたけど、
来年ではきっと今購入するよりはるかに高い金額がかかりそうだという判断で、
今回買い替え(iMac 27inch 2.7GHz)を決意した。
年々Macの値段も下がり買いやすくなったとは言え、ある程度まとまった金額で購入するとう行為は
勇気と判断力が要求される気がする。

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道具が無くちゃ仕事ができない。
鉛筆や定規は普遍的だけど、コンピューターは進化する。
しかもハードもソフトもだ。
自分も進化しておかないと、道具に追い越されちゃう。

たかが道具、されど道具、である。