2019年5月13日月曜日

シド・ミード展

10連休の岩手のネタはまだあるのですが、一旦違うネタの投稿です。



GW直前から開催されている「シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」に行ってきました。
「シド・ミード」と言えば、SFファンなら知らぬ人はいないであろうアメリカの工業デザイナーにしてビジュアルフューチャリストと呼ばれる大巨匠。
おいらの一番好きな映画「ブレードランナー」のコンセプトアートを始め「2010年」、「トロン」、「スター・トレック」、「ショート・サーキット」等、数々の映画のコンセプトデザインを担当しているのです。
おいらの憧れの神のような存在!と言っても過言ではないほど、その作品達に魅了されてきました。
そんな神様の展覧会が、ついに日本で初めて開催されたのです。
日本での人気を考えると、なぜ今まで開催されなかったのか不思議で仕方ありません。



会場内に入るとまず、巨匠の描いた未来の東京のコンセプト画がお出迎えしてくれます。



あー!この絵は!伝説の画集「センチネル」の表紙の原画じゃないかーっ!!!
当時は高額すぎで自分では買えず、その後絶版になり、所有していた知人に借りて、
返すまでの間に穴が開くほど眺めていたあの画集の表紙!
もう大感動です!!生きていてよかった!!



カーデザイナーとして活躍していた頃の貴重なデザイン画。
今見てもその美しいデザインにため息が出ます。



富豪向けにデザインしたクルーザーのデザイン画。
このデザインの船が所有できるなんて夢のような話ですね。


(ここから撮影禁止エリアの為、画像無し)
そしておいらが一番見たかった「ブレードランナー」のコンセプトアート原画をついに見ることができました!始めて映画を観た時から完全にあの世界観に魅了され、雑誌やネットでいつも眺めていたコンセプト画の数々。
これぞ至福の時です。
原画の細かいところまでしっかりと目に焼きつくように時間をかけて鑑賞しました。

他にも「エイリアン2」や「2010年」等、観たことのある作品のデザイン画が多数展示してあり、延々と興奮状態が続きました。


巨匠と日本企業との仕事も多数展示してありました。



「YAMATO 2520」(宇宙戦艦ヤマト・映像化は実現しませんでした)の設計図やコンセプトアートの数々や、



「∀ガンダム」のデザイン画やポスターの原案など、とにかく貴重な資料を間近に見ることができました。

巨匠の凄さは単なるカッコいいメカデザインにあるわけではなく、未来を想像し、その世界に存在しうる物をデザインしているという点。つまりその架空の世界のテクノロジーや気候など、様々な背景を考慮した上でデザインされているのです。

気がつけば最初から最後まで、約2時間半も立ちっぱなしで無我夢中で興奮しながら鑑賞したこの「シド・ミード展」。
ただ一つワガママを言わせてもらえば、会場の照明にもう少し配慮が欲しかったという点。原画より鑑賞者側の照明が明るく、鑑賞しようにも原画を覆うガラスに周りの光や景色が映り込み、しばしば鑑賞の妨げになっている印象でした。


東京のみでの開催で、この機会を逃すと恐らく今後見る機会がは無いと思われます。
少しでも興味のある方は今すぐ会場へ!
5月19日(日曜日)までの開催です!
会期延長が決定したようです。
6月2日(日曜日)までのようです。

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